店舗のみで地域密着型の京急百貨店

京急百貨店について

京急百貨店は１店舗のみで、京浜急行電鉄（京急）と横浜市営地下鉄ブルーラインの上大岡駅に直結しており、百貨店の１階フロアに京急線の改札口が、地下フロアに地下鉄の改札口があります。横浜南部地域の中で最大規模の「ゆめおおおかバスターミナル」にも隣接しており、アクセスのしやすい立地が強みとなって、幅広い年代の顧客に支持されています。
歴史は1989年（平成元年）創業、1996年（平成8年）開業と比較的新しく、電鉄系の百貨店としては最後発。親会社の京急には百貨店経営のノウハウがなかったため、他の百貨店から人材を集め、伊勢丹から社長を招き入れるなどして、その手法を導入しました。
横浜市と京急と地元地権者による、上大岡駅前再開発事業によって完成した駅ビル「ゆめおおおか」に開業し、上大岡駅直結の本館と、鎌倉街道を挟んで向かいの「ｃａｍｉｏ（カミオ）」地下のスポーツ館とで構成されています。なお、本館地下１階～３階までは、京急百貨店が運営するショッピングセンター「ウィング上大岡」と隣接しています。
京急百貨店は、顧客の生活に密着した「生活文化拠点」として、豊かな生活文化の実現と社会の発展に貢献することを基本理念に掲げており、その一環として「ＣＯＴＯＮＯＷＡ（コトノワ）」という交流拠点の場を提供しています。教養・カルチャー・スポーツの講座や親子で参加できるお菓子作り教室、シニア世代に人気のバスツアーなど、学びの場・遊びの場・集いの場として、多様な講座・アクティビティが用意されており、事前に会員登録をすれば誰でも気軽に参加することができます。

京急ストアについて

京急グループ内で京急百貨店と同じ流通事業には、京急沿線を中心に親しまれている「京急ストア」があります。本社は東京都港区にあり、１号店は品川店。都心から三浦半島までのエリアに出店し、更なる拡大や新業態での出店にも取り組んでいます。また、地域に根差すスーパーマーケットとして、神奈川県と「連携と協力に関する包括協定」を締結し、地産地消や産業活性を推進し、地域社会と一体となってその役割を果たしています。

京急百貨店がある横浜市港南区について

かつて緑豊かな丘陵に囲まれた農村地帯だった横浜市港南区は、近代に入ってベッドタウンとして大規模な宅地開発が進められました。現在は、京浜急行線・ＪＲ根岸線・横浜市営地下鉄線の３社局の鉄道が走り、港南台地区と京急百貨店のある上大岡地区は商業施設も多く、賑わいが見られることから、利便性と居住性を兼ね備えた、幅広い世代が暮らしやすい区と言えます。